混じり銅の買取価格や売却のコツを徹底解説|高く売るためのポイントとは?

混じり銅は、電線や配管、古い機械などさまざまなところから発生する非鉄金属の一つで、リサイクル市場では比較的高値で取引されることが多い素材です。

この記事では、混じり銅の特徴や買取相場、買取業者の選び方、高く売るためのコツなどを詳しく解説します。

目次

混じり銅とは?種類や特徴を理解しよう

混じり銅とは、純度100%の銅ではなく、他の金属や異物が混入している状態の銅スクラップのことを指します。

電線に付着した被覆、ハンダ、鉄、アルミ、プラスチックなどが一部付着している状態で、純銅(ピカ銅や二号銅)に比べて価値はやや下がります。

混じり銅の具体例

混じり銅と呼ばれる金属は以下の通りです。

  • 古いエアコンの配管
  • モーターやトランスの巻き線
  • 電線の被覆が完全に除去されていないもの
  • 溶接やハンダ付けされた銅部品

このようなものは、純銅としては分類されず、「混じり銅」として扱われます。

混じり銅の買取価格はどのくらい?

混じり銅の買取価格は、主に銅の国際的な相場(ロンドン金属取引所=LME)や為替レート、国内の需要と供給により日々変動します。

また、含まれる不純物の量や種類によっても査定価格は変わります。

混じろ銅おおよその相場(2025年7月現在の参考情報)

混じろ銅おおよその相場は以下の通りです。

  • ピカ銅:約1100円〜1200円/kg
  • 二号銅:約900円〜1000円/kg
  • 混じり銅:約600円〜800円/kg

※地域や業者により変動あり。最新の価格は必ず各業者に確認してください。

混じり銅を高く売るためのコツ

混じり銅は、状態を工夫することで買取価格をアップさせることが可能です。

以下のポイントを押さえておくことで、同じ量でも高く評価されやすくなります。

異物をなるべく取り除く

混じり銅として扱われる最大の理由は「異物混入」です。そのため、被覆された電線を剥く、鉄やアルミなど他の金属を分別するなどの一手間を加えることで、混じり銅から二号銅や場合によってはピカ銅にランクアップすることがあります。

重量を正確に把握する

家庭用の体重計などでなく、なるべく正確な秤で重量を測りましょう。

業者によっては、実際の重量と査定時の重量に差異が出る場合もあるため、自分でも大まかな把握をしておくと安心です。

複数業者に見積もりを取る

業者によっては数十円〜100円/kg以上の差が出ることもあります。

特に大量に売却する場合は、複数業者に連絡して相見積もりを取ることが重要です。

持ち込みと回収の違いを理解する

業者によっては「持ち込み」と「回収(引き取り)」で単価が異なるケースがあります。

自分で持ち込むことで高く買い取ってくれる業者もあるので、近隣に信頼できるスクラップ業者があれば、直接訪問するのもおすすめです。

混じり銅の売却先としておすすめの場所

混じり銅は一般的に以下のような場所で売却可能です。

スクラップ専門業者

金属リサイクルに特化したスクラップ業者では、日々の相場を反映した価格で買取を行っています。

大量取引や継続取引にも対応しており、法人・個人問わず利用可能です。

不用品回収業者

家庭の片付けなどで発生した混じり銅が少量の場合、不用品回収業者に依頼することも可能です。

ただし、スクラップ専門業者よりは買取価格が低くなる傾向があります。

ネット買取サービス

最近では、金属スクラップを宅配で送付するネット買取サービスも増えています。

近隣に業者がない場合や持ち込みが難しい場合は選択肢の一つです。

注意すべき点とトラブル回避のポイント

混じり銅を売却する際に注意しておきたいポイントもあります。

適正な計量をしてくれる業者か

計量をごまかす悪質な業者は一部存在します。計量の際にその場で重量が確認できるか、明細を出してくれるかなど、信頼できるかどうかの判断が大切です。

法令に基づいた取引か

金属類の売買には一部法令(古物営業法、廃棄物処理法など)が関わる場合があります。

免許を持って営業しているか、領収書の発行があるかなどもチェックしましょう。

まとめ|混じり銅も工夫次第で高く売れる

混じり銅は、一見すると価値が低そうに見えますが、実はしっかりと手を加えたり、業者を選んだりすることで高値での売却が可能です。

日々の銅相場をチェックし、異物の分別や買取方法を工夫することで、効率的に利益を得ることができるでしょう。

リサイクルの意識が高まる現代において、混じり銅の適正処分と有効活用は、地球環境にも貢献する大切な行動です。

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