自宅や工場、解体現場などで出た不要なアルミ製品。
処分を検討している方の中には「アルミって売れるの?」「1kgあたりの買取価格はいくらなの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
アルミは非鉄金属の中でも再利用価値が高く、リサイクル市場でも常に需要があります。
この記事では、2025年現在のアルミ買取価格(1kgあたり)の相場と、少しでも高く売るためのポイントについて解説します。
アルミとはどんな金属か
アルミニウムは軽量で腐食に強く、熱や電気をよく通す性質があります。
加工性も高く、建築資材や自動車部品、飲料缶、家電製品など、あらゆる分野で使用されていることが多いです。
また、アルミは繰り返しリサイクルが可能な金属でもあります。新品として製造するよりも、スクラップから再生したほうが環境負荷が低いため、世界的にリサイクルが推奨されている素材のひとつとなります。
アルミの買取価格はなぜ変動するのか
アルミの買取価格は、以下のような要因で日々変動します。
- 世界の金属市場価格(ロンドン金属取引所など)
- 為替レート(円安や円高の影響)
- 国内外の需要と供給
- スクラップの品質と種類
- 地域や業者ごとの査定基準
同じアルミでも持ち込むタイミングや業者によって、1kgあたりの買取価格が異なることがあります。
アルミ買取価格の目安(1kgあたり)
2025年7月時点での、主なアルミスクラップの1kgあたりの買取価格相場は以下の通りです。
アルミの種類 | 買取価格(円/kg) | 備考 |
---|---|---|
アルミホイール(付属なし) | 300〜330円 | タイヤやバルブを外した状態が前提 |
アルミ缶(洗浄・プレス済) | 220〜240円 | 洗浄と乾燥が必要 |
アルミサッシ(A材) | 260〜300円 | 異物のない状態 |
雑アルミ(B材など) | 80〜230円 | 他素材との混合や汚れがあるもの |
新切れアルミ(工業スクラップ) | 290〜330円 | 加工前の高品質なアルミ |
このように、アルミの種類や状態によって価格に大きな幅があります。
アルミを高く売るためのポイント
アルミをできるだけ高く売るには、素材の取り扱いや準備が重要です。
以下の点に注意することで、査定額が上がる可能性があります。
種類ごとに分別する
ホイール、サッシ、缶、雑アルミなど、種類別にきちんと分けておくことが大切です。
混合して持ち込むと「雑品」としてまとめて低価格で評価されることがあります。
異物を除去する
ネジ、ゴム、プラスチック、ガラスなどの異物が付いていると、その分だけ減額対象になります。
特にアルミサッシの場合、ガラスやパッキンを取り除いておくことで価格が上がりやすくなります。
アルミ缶は洗って乾かす
飲料用アルミ缶は、洗浄し乾燥させたうえでプレス(圧縮)しておくと高く評価される傾向にあります。
液体が残っていたり、汚れていたりすると品質が下がるため注意が必要です。
なるべく大量にまとめて売る
業者によっては、10kgや50kg以上などある程度まとまった量で持ち込むと、1kgあたりの単価が上がることがあります。
自宅や職場にある金属類をまとめて一度に売却するのがおすすめです。
買取価格を事前に確認する
買取業者の公式サイトやSNSでは、当日の価格を掲載しているところもあります。
訪問前に価格をチェックしておくことで、相場より安く買い取られるリスクを避けることができます。

アルミを売却する際の流れ
実際にアルミを売る際の一般的な手順は以下の通りです。
なお、古物営業法により、売却の際には本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)の提示が必要です。
アルミの買取価格は地域ごとの価格差にも注意
アルミの買取価格は、地域によっても違いがあります。
都市部の大手業者は相場通りであることが多いですが、地方や小規模業者では価格にばらつきがある場合も見られます。
また、一部の業者ではアルミの種類に関係なく一律価格で買い取るところもありますが、細かく分類している業者の方が高く評価されやすい傾向にあります。

【まとめ】アルミは状態がよければ高値で売れることもある!
アルミはリサイクル需要が高く、状態が良ければ1kgあたり300円以上で売れることもあります。
ただし、素材の種類や品質によって価格が大きく異なるため、適切に分別し、異物を取り除くことが大切です。
また、最新の買取価格を事前に確認し、信頼できる業者に売却することで、不要なアルミを効率よく現金化することができます。
家庭や現場で出るアルミくずは、処分せずにリサイクル資源として活用してみてはいかがでしょうか。