鉄くずの正しい処分方法とは?個人・業者向けにわかりやすく解説

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スクラップ業者を利用したことがない方には、不要になった鉄くずをどの様に処分すればいいのか、わからない方が多くいます。

家庭や工場、建築現場などで発生する鉄くずは、正しく処分すればリサイクル資源として有効活用が可能です。

しかし、誤った方法で廃棄してしまうと、環境負荷を与えるだけでなく、法律違反になる可能性もあります。

この記事では、鉄くずの処分方法、注意点、そして鉄くずの買取についても詳しく解説します。

鉄くずとは?

鉄くずとは、使用済みまたは不要になった鉄製品や鉄素材のことを指し、具体的には以下のようなものがあります

主な鉄くず
  • 古くなった工具や機械部品
  • 鉄筋、鉄板、パイプなどの建築資材
  • 自動車の部品や家電製品の内部構造
  • 空き缶やスチール家具

鉄は再利用が容易な素材のため、リサイクル資源としての価値が高いです。

鉄くずの主な処分方法

鉄くずには、大きく分けて3つの処分方法があります。

鉄くずの処分方法
  1. 不用品回収業者に依頼する
  2. スクラップ業者に持ち込む(または引き取ってもらう)
  3. 自治体の粗大ごみ・資源回収を利用する

各処分方法を詳しく解説します。

1. 不用品回収業者に依頼する

家庭から出た鉄くずを手軽に処分したい場合、不用品回収業者に依頼するのが便利です。

自宅まで回収に来てくれる業者も多く、重い鉄くずを自分で運ぶ必要がありません。

ただし、費用がかかる場合があるため、事前に見積もりを取りましょう。

2. スクラップ業者に持ち込む(または引き取ってもらう)

鉄くずはリサイクル価値が高いため、スクラップ業者に売却することも可能です。

鉄の相場にもよりますが、処分するどころか、逆にお金になることも少なくありません。

大量の鉄くずがある場合や業者向けの廃材処理なら、スクラップ業者との取引がおすすめです。

3. 自治体の粗大ごみ・資源回収を利用する

家庭から出た鉄製品(例:鉄の棚やフライパンなど)は、多くの自治体で粗大ごみや資源ごみとして回収しています。

ただし、自治体によって分別基準や出し方が異なるため、事前に自治体のホームページで確認しましょう。

鉄くず処分の際の注意点

鉄くずを処分する際は、以下の点に注意してください。

鉄くずを処分する時の注意点
  1. 不法投棄は厳禁
    鉄くずを空き地や山林などに投棄する行為は、廃棄物処理法違反となり、厳しい罰則が科せられます。必ず適切な方法で処分しましょう。
  2. 家電リサイクル法対象品には注意
    エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品は「家電リサイクル法」の対象であり、自治体や回収業者では処分できない場合があります。リサイクル券を使った処理が必要です。
  3. 産業廃棄物に該当する場合は専門業者へ
    事業活動で発生した鉄くずは、産業廃棄物として扱われます。産廃処理の許可を持った業者へ依頼する必要があります。違法な処理を依頼すると、依頼主も罰せられる恐れがあります。

不法投棄などをした場合、重たい罪になるので必ず専門業者に処分依頼をしてください。

鉄くずは売れる?買取相場について

鉄くずはリサイクル資源としての需要が高く、金属スクラップとして買取を行っている業者が多く存在します。鉄の相場は日々変動しますが、以下のような点が価格に影響します:

・鉄の種類(鋳鉄、ステンレス、スチールなど)
・錆の有無や付着物(プラスチックやゴム)の有無
・重量や量
・現在の鉄相場(国内外の需給バランスにより変動)

持ち込む前に複数業者から見積もりを取ると、より高値で売却できる可能性があります。

【まとめ】鉄くずは適した方法で処分しましょう!

鉄くずの処分には複数の方法があり、目的や状況によって最適な手段を選ぶことが大切です。

不要な鉄くずを安全かつ適切に処分し、リサイクルにつなげることで、環境保護や資源の有効活用にも貢献できます。

家庭・事業者を問わず、鉄くず処分の際には「売る・引き取ってもらう・適切に捨てる」の3つの視点を忘れずに行動しましょう

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